「漢方」と聞くと、
「奥が深く神秘的な不思議な力で病気を治す」
というような印象を持っている方もいます。
これ、実は、医療者の中でもそう思ってる方が少なからずいるんです。
なにせ、医学部・薬学部をはじめとした医療系の大学では、ほとんどしっかりイチから漢方を勉強することがないんですから仕方がありません。
なので今、漢方を生業にしている医療者は、大学を卒業後、
①師匠に師事する
②メーカーなどの勉強会に通う
③学校に通う
④独学
などで勉強しているわけです。
私は①だったのですが、勉強をしていて思ったのは、「全く神秘的ではない」ということです。
むしろ、入門的教科書は、理路整然と書かれています。
もちろん、医学(薬学)ですから、実際には計り知れない部分も徐々に出てくるわけですが、それは西洋医学も同じで、人間の及ぶところではない領域が必ずあります。
漢方はざっくり言うと、
・身体に入ってきた(できてしまった)余計なモノを取り除く
・不足してしまったモノを元通りに戻す
・うまく流れていないモノを流してあげる
この3つを薬物を使って行っているだけです。
「神秘的」という言葉とはほど遠く、とても現実的な方法で病気を治しているんですね。