植物などの薬草を使っているものは全て漢方…
と思っていませんか?
そんなことはありません。
では、ミントキャンディーは?ハーブティーは?モヒートは?
漢方ではありません。
このあたりは西洋の薬物学と言っていいかもしれません。
では、ドクダミ茶とかよもぎ茶、センブリ、ゲンノショウコ、なんばん毛はなどは?
これまた漢方ではありません。
これは「民間薬」と呼ばれるものです。
民間薬とは、「〇〇のときに、△△をお茶にして飲んだら治る」などの経験が、受け継がれてきた医術で使われる薬たちです。
つまり、「経験」です。
一方、漢方はというと、2000年以上前から受け継がれてきたということは同じですが、漢方はそこに理論が伴います。
どうして効いたのか、なぜこの症状にこの薬物を使うのか、この薬物にはどういう効果があるのか…このようなことを、体系的に理論化したものがベースに考えられています。
このあたり、医術から医学に発達したということです。
また、漢方は複数の薬物を混ぜることで、より合理的に効果を出し、副作用を起こさない組み合わせで作られています。
なので、薬物を単体で使用することはほとんどありません。
民間薬は単体ごと、漢方薬は複数の混合という違いもあります。
身の回りで薬草を使っているモノは、漢方とは限りません。