気になる今年の花粉飛散量は?
例年、まだまだ寒いうちから襲い来る目に見えぬモノ…それは花粉…
ワタクシも20代中盤から花粉症になり、コロナ禍以前から、11月頃から防寒でマスクをし始め、花粉の飛散が終わる4月頃まで、トータル半年はマスク生活でした。
今年の花粉の飛散はどうでしょうか?
1月下旬に発表された情報によりますと、首都圏は2月11日から飛散がスタートし、スギのピークは3月いっぱい、ヒノキのピークは4月上旬から中旬あたりです。
飛散量は、関東甲信地方は例年比90%、前年比110%とのことで、去年よりはやや多めだが、平年並と言えるようです。
いずれにしても、ツラいモノはツラい。
アレルギー剤も効くには効くけど、眠くなる…集中力が落ちる…それは困る!受験生やお仕事で運転や操縦する方、高所作業の方はもってのほかですね。
では漢方薬で対応してみましょう。
花粉症の漢方での対応
今のように、まだまだ寒い時期は、漢方では風寒の邪によるものが多いと考えます。
くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目の痒みなど個人ごとにどういう症状が多く出るかは変わりますが、よく使うものでは桂麻各半湯、葛根湯加辛夷川芎、小青竜湯、麻黄附子細辛湯などです。
少し春も近づいてくる3月中旬あたりになると、風寒の邪だけではなく、少しずつ体内に熱が生じ始めます。
目の痒みが強くなったり、赤みが出たり、鼻水もサラサラよりは粘度が増して白濁してきたり、場合によっては黄色くなったりします。漢方薬も風寒と熱のバランスにより変わりますが、小青竜湯や苓甘姜味辛夏仁湯、麻杏甘石湯などを使います。
さらに暖かくなると、風寒の邪は弱まり、風熱の邪として症状が現れてきたり、体内の熱も強くなります。
黄色くネバネバの鼻水、鼻づまり、口の渇きなどが起こることがあり、越婢加朮湯、銀翹散、荊防敗毒散、辛夷清肺湯などになります。
このように、症状や時期に応じて、薬を変えて、できるだけ症状を軽減して嫌な季節を乗り切りましょう。