· 

普通です

40代のワタクシは、数年前の若者言葉でよく聞いた「あり寄りのあり」がずっと理解できませんでした。完全に「あり」ではないけれど、かなり「あり」に近いという意味と思っていたのですが、実際は「なし」要素が一切ない、完全なる「あり」を意味しているとのこと。

いまだに納得いきません(笑)

 

また、一定以上の年齢の方が、「普通に美味しい」と耳にすると、「普通なのか、美味しいのかどっちなんだよ!」とツッコむのではないかと思います。

話は変わって、最近、巷に生理痛再現マシンが開発されたそうです。

おそらく低周波などで、下腹部の絞り感などを再現しているのでしょうか。

これにより男性も女性の生理痛を体験することができ、どれだけツラいのかが理解できるそうです。

みんながみんな嘘ついてツラいと言ったり、寝込んだりしてるわけじゃないということは考えれば分かるとは思うのですが、実際に体験すればさらに実感できるのでしょうね。

 

ワタクシが見たこのマシンは、強度が3段階で変えられるようで、最強にすると体験した男性は悲鳴を上げていましたが、女性は「あ~そうそう、このくらいですね。よくできてますね」とケロッとした感じでした。中には、もっとツラいという女性もいたり、逆に中くらいだという方もいました。

このように、生理痛1つとっても、個人差があるのです。

 

女性の中でも痛みでも経血量でも「普通」だと思ってるのは、あくまで「自分がいつもそうだから」でしかないことが多いのです。

なので、例えば、生理痛で言えば、「普通です」「痛いです」「大丈夫です」などではなく、痛みをLv.0~10で表現するならどのくらいかなど客観的スケールを共有することもあります。

また、鎮痛剤を使用するのか、するならば、どのくらいの頻度で使うのかを目安にします。

経血量であれば、ナプキンだけではなくタンポンなども併用している場合は、多い可能性がありますし、生理中のうち経血が多い期間に、日中にも夜用を使用していたり、2~3時間も経たずに交換せざるを得ないなどは概ね多いと考えられます。

逆であれば少ないわけです。

 

漢方相談にいらして、じっくりお話を伺うというのは、こういう1つの事象を掘り下げて、漢方薬のご提案の情報収集だけでなく、ご本人と意識を共有する時間でもあります。